先日こちらの記事でゼンタングルの事をご紹介しました。
ゼンタングルの絵柄はとてもエキゾチックで、懐かしいマンガを思い出しました。
それは篠原千絵先生の「天は赤い河のほとり」。
20年ほど前の少女マンガなのですが、傑作だと思うのでご紹介してみたいと思います。
天は赤い河のほとり
天は赤い河のほとりは、小学館「少女コミック」誌上で1995年から2002年に連載されていた少女マンガです。
作者は篠原千絵先生。
私はしっかりリアルタイムで連載を見ていたのですが(年がばれる)、内容としては
第一志望の高校に合格したばかりの女子中学生・ユーリ。
彼女はふとしたきっかけで紀元前14世紀の古代ヒッタイト帝国に召喚されてしまいます。
そこで出会ったのが帝国の皇位継承者のカイル皇子。
彼がユーリの事を自分の側室だと偽って助けたことで命拾いをします。
身の安全のためカイルにつき従ううちに、ユーリはその才覚で戦いの女神イシュタルとしてあがめられていきます。
そして共に困難を乗り越えていくうちにカイル皇子とお互いに強く心惹かれていくのでした・・・。
まさに愛と夢が詰まった理想の物語!
何が理想かと言いますと、私もこんなヒロインになりたかった!
という点です!笑
異世界トリップものなんですけど、普通の少女だったはずなのに、王子と出会って、恋に落ちてズブズブに愛されて、さらに才能を発揮してみんなに認められる。
・・・女の子の理想じゃないですか?
また、カイル皇子がイケメンなうえに有能な男で、読みながらすごくキュンキュンしたのを覚えてます。
ただ、今振り返って思うのが、
これを理想の恋愛だと思ってたら、そりゃリアルな恋愛できないわ。
ということ。
「恋愛は少女マンガで教わった」(著:横森理香)という本がありましたが、まさに私のこと😂
少女マンガに憧れてなにが悪いの!?と昔は思っていましたが、まぁ、9割9分少女マンガみたいな恋は現実的じゃないですよね。
特に天は赤い河のほとりは紀元前14世紀の皇子さまがお相手ですし😅
でも憧れるなというほうが無理だったんですよね。
けっこう残酷な描写があったり過酷な運命をたどる人物が出てきたりして、シリアスな展開もありながら、その中で恋愛模様も描かれるから、どっぷりハマりました。
私が印象に残っているシーンは、ユーリとカイル皇子が紆余曲折ありながら、ようやくお互いの想いを確認しあって、結ばれるシーン。
侍女が心配するのです。
「お二人がいつまでたっても寝所から出てこない・・・。
そろそろお食事をとらないと倒れてしまいます・・・。」と。
きゃ~🤩
もうそれまで我慢してきたものが解放されて「もうどうにもとまらない」状態だったんですね。
「こんな風に愛されてみたい」とティーンエイジャーだった私は思ったものです。笑
物語はテンポよくいろいろな出来事が起きるので、気が付くと一気読みしてしまいます。
敵役や脇役たちが丁寧に描写されていて、魅力的な人物が揃ってることも全編飽きる間もなく読める要因のように思います。
恋愛、冒険、活劇、政治・・・壮大な歴史ファンタジーにどっぷりハマりたい方にはおすすめのマンガです😁
