世知辛い世の中をひとりでサバイブする40代独身女性のみなさんへ。
将来の不安、家族との関係、人間関係、仕事のこと・・・たくさんの悩みが頭に浮かんで気持ちが落ち着かないこともありますよね。
世間の冷たい風に倒れそうになったり、孤独に押しつぶされそうになったりしたときに、そっとそばで支えてくれるようなおすすめの本を集めました。
戦闘力低めだけど、なんとか日々を戦っている40代独り身の管理人がセレクトしました。
これを読んで一緒に生き抜いていこうぜ!

今後もおすすめの本に出会い次第、随時更新していきます!
40代独身女性におすすめの本
40代からもっと楽しくなる新しい働き方&暮らし方
(日経ホームマガジン 日経WOMAN別冊)
40代を迎えて、これからどう生きていけばいいのか、何に気を付けなければいけないのか、その疑問に答えてくれる1冊。
キャリア・家族・住まい・お金・学びなど多岐にわたってたくさんの人のインタビューや知識がまとまっています。
例えばキャリアの項目では、起業した人や大手企業の取締役になった人の話から、組織の中で「非・管理職」で働く人の心構えなどの話。
お金の項目ではおひとりさま60代の働き方とお金の話、親のもしものときの備え、おひとりさまの終活の話など。
「それが知りたかった!」から、「こんなことも考えておかないといけないのか。」まで、たくさんの情報がびっしり詰まっています。
また不妊治療を経て養子を迎えた人の話などもあり、独身以外の人にもおすすめの本です。
誰もが不安をかかえる老後の生活。
そんなときに先を行く人の話を聞いたり、いざというときの知識があるだけで、心強くなるものではないでしょうか。
前向きに日々を暮らすために家に置いておきたい1冊です。
ひとりでしにたい
著者:カレー沢薫 , ドネリー美咲
バリバリのキャリアウーマンで生涯独身だった叔母が孤独死。
衝撃をうけた主人公の山口鳴海(35歳独身女性)がひとりでよりよく生きて、よりよく死ぬための方法を学んでいく物語です。
主人公があまり危機感がなく、知識も全然ないところがあまりにも自分と似ていて、登場人物に責められると一緒にグサーと刺さっていました。
その分「何も分からない」から一緒に学んでいけるのがありがたいところです。
介護や生活保護などがテーマになっていて、難しい話にはなっています。
ただマンガ自体はギャグ要素もたくさんあり、重いテーマを暗くなりすぎなくて読みやすいです。
介護のエピソードなどはX(旧Twitter)で当事者がつぶやいたものを参考にしていたりするらしく、想像できなかったようなリアルさがあります。
重いテーマに向き合うのに躊躇する方に読んでほしい1冊です。
「ひとり」と書いているのに序盤で主人公に気がありそうな男性が出てきて「結局、結婚ですべて解決の話か?」と、もやっとする方もいると思います。まぁ私なんですが。笑
ただ、著者のインタビューで「恋愛や結婚をすることで老後も安泰」という話にはしようと思っていないとおっしゃっていたので、それはお伝えしておきますね!(`・ω・´)ゞ
40歳になったことだし
著者:森下えみこ
森下えみこさんのコミックエッセイ。
著者が39歳から41歳になる時期のエピソードがまとめられています。
独身で結婚の予定なし、というところで「分かる~」という話がいっぱい出てきて笑えるような悲しくなるような。
例えば同窓会の案内が来ても、ちょっと行きづらい気持ち・・・なんてとても共感してしまいます。
40代で独身だと色眼鏡で見られたり、主婦になった子たちとは話が合わなかったり・・・向こうも気を使って「なんかごめんね」とか言われてしまったり。
なかなか出席するのはハードルが高いと感じてしまう。
そんな「あるある」を読んでいると、「こんな気持ちを持つの私だけじゃないんだな~」とほっこりします。
でもちょっと気になったのは「老けた、老けた」って言いすぎです、森下さん!笑
確かにもう中年ですけど、中年の中ではまだ若い方ですよ!🤣
とつっこんでしまいました。笑
あなたは、誰かの大切な人
著者:原田マハ
人生の大切な思い出の瞬間を切り取ったような物語たち。
原田マハさんの短編集です。
各話にはいろいろな女性が出てきます。
登場人物で多いのは、中年といえる年齢の独身女性。
私も40代で独身。
結婚や子供を持っていないことにどこか引け目を感じている部分は否定できません。
時には人を羨んだり、妬んだりしてしまうことも。
そんな自分にがっかりしたり落ち込んでしまったときに、同じような独身女性たちがどんな考え方をしてて、他人とどんな距離感で暮らしているのか、とても気になります。
登場人物たちは独り身でいることに後ろ向きの人はほとんどいません。
それぞれが粛々と、自分のできる範囲で一生懸命に生きている女性たち。
人生でつらい時期はあったけれど、今の自分を否定しないで生きている人たちがたくさん出てきます。
友達と心の深いところを慰めあうような会話をしたり、長年すれ違ったままだった家族と和解する時間があったり。
そんな美しい瞬間を読んでいると涙が出てきて、心が軽くなるような気がしました。
どんな人生を送ってきた人も肯定してくれるような美しい物語です。
また海外を舞台にした話も多いので、読んでいて海外旅行に行きたくなります。
トルコのモスクとか行ってみたいなぁ。
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
著者:Jam・名越康文
ネコの4コマ漫画の表紙が特徴的な1冊。
作者は自分のことを「生きるのが下手だ」と感じているゲームグラフィックデザイナーのJam(じゃむ)さん。
悩みが多かったJamさんが嫌な気持ちを引きずらないための考え方のコツを教えてくれます。
本の題名になっているのもそのひとつ。
人間関係に悩んでいる作者に相談に乗ってくれた友人が言ったのがこの一言。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」
この言葉でハッとした作者。
「相手はパフェ食べて楽しめるくらい気にしてないかも。こっちだけ悩んで馬鹿みたいだなぁ。」
そう考えると悩んでいる時間がもったいなく感じますよね。
専門家ではないからこそ難しい表現はなく、実体験に基づいた言葉が多いので読んでいてストンと言葉が心に落ちてきます。
また、擬人化されたネコさんが漫画になっているので読んでいて「あっ、こんなシチュエーションあったな・・・」とトラウマがよみがえってしまうことも少ないです。
ついズブズブハマってしまうような人間関係の悩みの沼に「こんな考え方もあるよ!」と軽やかに提案してくれるような本書。
考えすぎて辛くなってしまったときにおすすめです。
私の好きなアドバイスのひとつが「どうしてもとけ込めない場所」があるときに「人を動物や野菜に置きかえてみましょう」というもの。
作者のおすすめの置きかえ動物は「チベットスナギツネ」↓

なんとも無気力な表情をしていて、何を考えているのか全く分からないし「分かり合えなくて当然か」と思えてくるからおすすめだそうです。
たしかに自分の周りにこの動物がいたら「言葉は通じないだろうな」と思えるし、この表情を思い浮かべるとシュールすぎて笑えてくるまであるので、いい方法だなと思いました(´-∀-`)
年収90万円で東京ハッピーライフ
著者:大原扁理
「働くのしんどいなぁ…」と思っている時に目に飛び込んできたこの題名。
えっ、90万で生きていけるの!?とびっくりして読んでみました。
著者は20代の頃から「隠居」生活をしている大原扁理さん。
高校卒業後から引きこもり、海外一人旅を経てまた引きこもりに。
いわゆる「社会的成功」から乗り遅れまくったら不幸になるどころか毎日が楽しすぎた!常識って何?進学とか就職とか結婚とか老後の蓄えとかなくても生きていけるじゃん!
何が幸せかとか自分でもう決めちゃうから!おならプーだ!という本です。
※おならプーは本書の言い回しそのまま。
と、言ってもけして読んでいる人すべてに隠居生活を進めているわけではなく、著者が自身の幸せについて悩んで悩んで辿り着いたライフスタイルが隠居生活だった、ということです。
そんな著者が語る「将来」「友達」「他人と比べられる」などの話は、「こんな角度から見るのもありですよ!」と、いつの間にか常識でカチカチになっていた頭をパッと解放させてくれるような体験。
こんな考え方、生き方もアリなんだな、と人生に対しての肩の力が抜けるような話ばかりです。
ところで、大原さんは行きたくないなと思ったら友達からの誘いもガンガンお断りしてしまうそうです。
しかし、その「自分自身がいちばんの友達。自分といるのがいちばん好き。」という姿勢を隠さなかったら友達が微増したんだとか。
すごいなぁ。
きっと誘いを断られても「また誘ってみよう」と思わせるような魅力がある人なんだろうなぁと思います。
私もそんな人になりたい(•̀ω•́)✧
まとめ
40代独身女性のみなさんへおすすめの本をご紹介しました。
ぜひ気になった本は手に取ってみてくださいね。
気持ちがほっこりしたり、生きる勇気が出てくるようなすてきな本はたくさんあります。
みなさんにこれからもたくさんの本と出会っていただけるよう、今後もおすすめの本に出会い次第、随時ご紹介していきます!