2024年の上半期ベストセラー1位になった「変な家2 ~11の間取り図~」の作者の雨穴さん。
ホラー作家だが、YouTuberとしても活躍している。
私が雨穴さんの存在を知ったのもYouTubeが最初だ。
YouTubeの動画では、ベストセラーになった「変な家」シリーズのようなシリアスなものから、独特の世界観が爆発している面白い動画がたくさんある。
そこで今回は雨穴さんのさまざまな魅力を知っていただきたいと思い、雨穴さんのおすすめYouTube動画をご紹介します。

怪奇ホラー・ミステリー好きの著者がご紹介します。
雨穴とは
雨穴さんとはどんな人なんでしょうか。ご紹介します。
雨穴さんはウェブライター・ホラー作家・YouTuberとして活躍しています。
特徴的なのはその見た目。
黒づくめの衣装に、目と口の部分が丸く開いた白い仮面をかぶっています。
素顔や地声などは非公開です。
仮面をかぶっているのは、ウェブライターを始めた当時、スーパーでバイトをしていたので知人に見られたら恥ずかしいという理由や、
記事に匿名性のある人物を出したいという理由があるそうです。
好きな芸能人は阿部寛。
オカルト感のある仮面の印象から、はじめて見た人は「怖い」と感じる人が多いですが、雨穴さんを知っていくうちに、「優しい人」という印象に変わり、「かわいい」とまで感じるようになります。
その魅力はどんなところにあるのか。
推しポイントとしてお伝えします。
推しポイント
本人のキャラ
「こんにちは、雨穴と申します。」
動画を見たことがある方ならこの挨拶が甲高い声で脳内で再生されると思います。
雨穴さんが動画でしゃべるときは機械で加工されたような甲高い声になっています。
仮面をかぶっている姿も相まって、なんだか異界から来た人のような雰囲気が独特です。
にも関わらず、ちょっとつっこみどころがズレていたり、禍々しいものを前にしてもやけに落ち着いていたりして、怖い動画なのにギャグ要素を感じてしまうところもチャームポイントかと思います。
奇怪なアイテム
雨穴さんの動画の特徴は小道具が全部手作りだということ。
そして、皮膚でできたおりがみや、爪を集める玩具などちょっと不気味なアイテムが多いです。
どんな発想で作ったんだろうと不思議です。
動画の雰囲気
全体的に暗い感じの雰囲気がする動画。
ホラー、ミステリー、オカルト、因習もの、祟り、そんなジャンルが好きな方にはぜひ見ていただきたいです。
おすすめ動画
それではおすすめ動画をご紹介します。
まずは雨穴さんの独特の世界観を感じられる動画から。
寄生マトリョーシカ
雨穴さんの小道具の魅力を感じてもらえそうな動画。
スーパーで買ってきたという、めずらしい魚「タボライ」。
白いトレイに入って品名と値段がつけられていて、一瞬スーパーで売っている内臓系のお肉かな?と見えますが、雨穴さんの手作りです。
このタボライも何で作られているのかは不明ですが、ピンクがかった表面に血管のようなものが浮かんでいて、異界の生物っぽい感じ。
食べ方が分からないから、図鑑で調べよう、と出てくる図鑑も手作り。
そして、めっちゃ分厚い。
「そんなもんも作ったんかい」と突っ込みながら、そのセンスと細かいところまで手が込んだところが面白くて、こんな変なもの(失礼やで)を作る雨穴さんが大好きです。
【MV】怪
雨穴さん踊ります!
音楽系の動画もたくさんあります。
日本の古い村の因習を綴ったような歌詞と、クセになる音楽。ホラー版の童謡のよう。
この「怪」のオープニングはALI PROJECTっぽい感じがあって、怪しげな雰囲気がすごく好きです。
これを一人で作って撮影してるのかと思うと驚愕。
雨穴さんって何者なんだろう?
音楽系では【風邪ラップ】も好きです。
あ~、風邪の時ってこんな感じだよな~というのがラップになっていて楽しい。
恋愛シュミレーションゲーム「おせちプリンセス」
毎年おせちを通販で注文する雨穴さんですが、なぜか毎年はずれを引いてしまいます。
この年に届いたのは、恋愛シュミレーションゲーム「おせちプリンセス」でした。
・・・どゆこと?笑
なんとおせちの具材と恋愛ができるゲームなのです!
今年も美味しいおせちにはありつけませんでした!笑
ゲームの登場人物(人?)、昆布の自己紹介。
昆布とプレイヤーは兄妹設定のようです。
「私…実はお兄ちゃんと本当の兄弟じゃないんだ。血がつながってないんだよ。」
雨穴さん「そもそも昆布に血、かよってなくない?」
冷静なつっこみ。笑
毎年恒例の動画になっているので、これからも続けてほしいな、と期待しています。
謎の部屋と弁当
ある晴れた日、お弁当を持って散歩に出かけた雨穴さん。
道中で小さな部屋を見つけます。
部屋というか箱です。その中に「オナカスイタ」のメモが・・・。
子供でもいるのかと思って自分のお弁当をその中に置いていくのでした。
次の日も正体不明の部屋(箱)の住人のためにお弁当を作る雨穴さん。
ちなみにこのお弁当は普通の、ちゃんと食べられるお弁当です。
煮魚食べてくれてなかったら、卵焼きにし、量が少ないと言われたらお弁当のサイズを大きくし、母性まで感じるような優しさです。
そんなほっこりな話かと思いきや、どことなく不穏な雰囲気も感じる、印象に残るエピソードです。
部屋の扉を開けるたびに「何か飛び出してきたらどうしよう…」とちょっとドキドキします。
コメント欄を見てみると1度見ただけでは気が付かないような細かい演出の指摘があったり、たくさんの考察がされています。
熱量の高いファンのコメントが読めるのもYouTube動画の面白さですね。
ここからはシリアスなミステリー系の動画をご紹介します。
差出人不明の仕送り
あるとき雨穴さんのもとに1通のメールが届きます。
「知らない人から毎月、荷物が届くんです」
メールの差出人は都内のアパートで一人暮らしをしている浦川という男性。
YouTubeで雨穴さんが不思議な事件を解決しているのを見て、相談したのだとか。
その内容は、毎月浦川さんの部屋に食品などが入った段ボールが送られてくるが、送り主に心当たりがない。
しかも毎回送り主の名前は違う。
とても気味が悪く、怖い思いをしているので、真相解明に力を貸してほしいという内容だった。
送られてくる荷物の写真が1枚添付されていた。
段ボールの中身はパックご飯やレトルト食品、ティッシュなどの生活用品だ。
まるで上京した大学生に両親が送る仕送りのよう。
誰が何の目的で送ってきているのか、真相を究明するうちに意外な真実が見えてくる。
雨穴さんのYouTube動画の中にはミステリーものの長編動画があります。
この「差出人不明の仕送り」もそのひとつです。
雨穴さんのもとに不思議な話が舞い込み、調査をしていきますが、このミステリーものにかかせないのが、「栗原さん」。
設計士なのに知識が豊富すぎてほぼ探偵です。
都市伝説から電化製品、専門の家の図面など何でも知ってます。
雨穴さんからいつも相談を受けては、安楽椅子探偵のように事件の真相を推理してくれます。
栗原さんの助けを借りながら事件の真相に迫りますが、その結末は人間の闇の部分を感じるような話ばかりなのが特徴です。
ホラーミステリーでゾッとしたい方にはぜひ見ていただきたい動画。
【不動産ミステリー】変な家
部屋の間取りから感じる違和感の謎を突き止めるミステリー。
間取りという視覚的に見えるものが提示されるので、なんでこんな家を作ったんだろう、と色々想像がしやすい。
雨穴さんが使っているのがダイヤル電話なのが気になる。
動画に出てくるパソコンはブラウン管モニターだし、全体的に昭和な雰囲気が動画の怪しげな感じを盛り上げている気がします。
動画は一応完結していますが続きがあり、それが小説化されています。
小説版でびっくりしたのが、動画では雨穴さんは家の中で謎を解いていますが、小説では依頼主の家を訪ねていて、「その風貌で!?」となります。
あの仮面をかぶった人が家の前にいたらみんな驚くと思うんだが・・・とちょっと面白いです。
この絵の仕掛けが解けますか?『変な絵』第1章
雨穴さんの小説、【変な絵】の第一章が動画で見られます。
一見、普通の人物画に見える絵に隠されてた仕掛け。
その事実とは。
とある日記ブログ。
他愛のない夫婦の日常を綴っているだけかと思っていたら、最後は悲劇が訪れる。
そして意味深な文章だけを残して更新が止まってしまった。
ブログに載せられていた絵から、謎を解けるのではないかと試行錯誤する雨穴さん。
仕掛けが解けたときに、新たな絵が浮かび上がってきてちょっと感嘆してしまいます。
ただ、この動画は第一章なので、すべての謎は明かされません。
続きは「変な絵」の小説に書かれています。
隠されたもうひとつの謎が気になってしまって、つい小説の方もぽちっとしてしまいました😄
まとめ
雨穴さんのおすすめ動画をご紹介しました。
気になったものがあったらぜひ見てみてくださいね。
また、ご紹介したもの以外にも見ごたえのある、ユニークな動画がたくさんあるので、ぜひチャンネル登録をしてじっくり楽しんでみてくださいね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
2024年の上半期ベストセラー1位になった「変な家2 ~11の間取り図~」はこちらです。